受診日誌

  • 2017.09.07 Thursday
  • 03:28




関東にいたころ電話でのカウンセラーに宛てて月に一度手紙を書いていた。小学3年生の私が生まれてはじめて買ってもらった本は「あしながおじさん」という本だった。私の手紙書きの原点はこの本だ。返事が来ないということが安心。「あしながおじさん」への憧れはじっさい現実逃避なんである。



診察終わり、高速には乗らないで下道で帰った。閉店したラーメン屋。国道沿いの売地。確かここは田んぼだった。iPhoneで車窓を撮る。日暮れどき。下り坂でせき止められた家路を急ぐ沢山のテールランプ。私鉄と併走して橋を越える。線路を行ってしまう赤い車両。




夜になってもまだ着かない。通り掛りの業務スでおにぎりとお茶を買った。町を抜け曲がりくねった真っ暗な国道を往く。おぼろ月夜。あんなに走っていた車もすっかり減ってしまった。




あしながおじさんへ手紙を書いた主人公の女の子は、1度も会ったこともないその男性からの手紙の返事を熱烈に欲しがった。彼女が最初に返事を欲しがった手紙の内容を今でも憶えている。確か「貴方は禿げていますか?」だ。あかんあかん。そりゃ答えにくい。
コメント
「貴方は禿げていますか?」
あしながおじさん、そんなの出てきたんですね。
小学生の頃読んだはずなんだけど、こんなすごい(笑)出来事、
すっかり消し飛んでます。

子供の頃に読んだ本って今読み返したら、全く別の解釈になるのだろうな。
  • madhu
  • 2017/09/07 11:13 PM
madhuさん
「あしながおじさん」は今でも定期的に読み返す本でして、翻訳も2種類持っていますし、単行本タイプと文庫タイプ、本屋へ行くと新しいバージョンが出てないか確認したりしますよ。大好きなんですわたし。主人公が禿げかどうかを知りたがったのは絵を描きたいからという理由でした。当時のアメリカの女子大は日本の戦前の女学校みたいな雰囲気だったようですね。彼女は底なしの孤独に苛まれてしまった。返事は来ないと知りながら返事をしないならつるっぱげの絵に仕上げるぞ的な、やけくそ気味の手紙を乱発するんですよ。返事は秘書が書いても許す、とかね笑。一行でいい、「スミス氏禿げ也」「スミス氏禿げに非ず」でいい、とか笑。たしか最初の年の秋ころだったかなあ。また読もうっと〜(^^)
  • marihakobo
  • 2017/09/08 6:18 AM
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